猫ちゃんと一緒に暮らしている方なら誰もが1度は考えたことがある多頭飼い。
猫ちゃんに囲まれて生活するなんて夢のようですよね。
我が家では現在、2匹の猫ちゃんと暮らしており、それはそれは幸せな生活を送っています。
ですが多頭飼いを始めたころはとても悩み、後悔していたんです。
✔こんな人に読んでほしい
- 多頭飼いをしてみたい方
- 多頭飼いでお困りの方
我が家のリアルな実体験を踏まえ、多頭飼いについてお話します。
多頭飼い考えた理由3つ
SNSを見て多頭飼いに憧れるように
InstagramやTwitter、Youtube等で多頭飼いされている方の投稿を見て憧れました!
可愛い猫ちゃんに囲まれて生活する。猫たちが一緒に遊んでいる姿を見て癒されたい!と、いつか我が家でも多頭飼いしてみたいな、と思うようになりました。
噛み癖を直すため
我が家の先住猫「アンチョビ」は、生後2か月の頃に我が家へお迎えしたのですが、とにかく嚙み癖がすごい!寝ている間に足の親指や鼻、髪の毛を噛んできたり、遊びで噛むのも甘噛みではなく本気で噛んできたり…
とにかくアンチョビの噛み癖に悩んでいました。
そんな時に、「他の猫ちゃんとのじゃれあい・喧嘩で噛む力加減を知る」→「噛み癖が直る」ことを知り、多頭飼いを真剣に考え始めました。
先住猫の遊び相手
私の不在時は独りぼっちでお留守番をするアンチョビ。もちろん遊び相手はいません。
「猫ちゃんは群れない性格で縄張り意識が高いから多頭飼いは必要ない」とも知りましたが、仕事から帰ると、部屋の前で泣き続けているアンチョビ。本当に寂しくない?甘えてるだけなの?と不安になりました。
また寝ていても「遊んで!かまって!」と言わんばかりに起こされます。もちろん仕事で疲れてるから、なんて人間の都合は猫には通用しませんよね。
そんな日々に少し疲れ、私もアンチョビもストレスが溜まっているように感じました。
2匹目との出会い
初対面はペットショップで店員さんにだっこされている姿。ほかのお客さんがだっこしたりを見ていたので、時間を置いてバジルのもとへ。
ほかの子より少し大きく、何匹もの猫ちゃんが家族を見つけて旅立つのを見送っていたようです。そんなバジルは人懐っこい性格で、ねこじゃらしで無邪気に遊んでくれたのが印象的でした。
2022年4月。コロナ禍で次の日から緊急事態宣言の為、そのお店も休館されたのでその日バジルと出会えたのは奇跡でした。(もしここで我が家がお迎えしていなければバジルは今頃どうなっていたのでしょう。出会いとは不思議なものです)
喧嘩や威嚇する日々が続き、後悔する毎日
バジルを連れ、意気揚々と帰ってきましたがここで大事件
最悪の初対面
連れて帰ってくる間にストレスがかかってしまったのか、家に着くなりバジルがお漏らししちゃいました。(大の方)
ある程度時間をかけて2匹を近づけていくつもりが、いきなり知らない猫のにおいをさせてしまい、完全にアンチョビが警戒モード。
常に気を張っている状態で、「フー!」「シャー!」と威嚇し続けていました。
今までみたことがなかった威嚇する姿に驚き、そして後悔
もちろん初めから関係が上手くいくとはおもっていません。ですが温厚で優しい性格のアンチョビが毎日激しく威嚇する姿を目にし、驚きました。
アンチョビのためを思って仲間を増やしたつもりでしたが、「これは人間のエゴだったかも」「よく考えたつもりでもアンチョビの為になってなかったのかな」と後悔する日々。
1週間ほどでしたが、当時は必死でこの日々が永遠に続いてしまうのでは、と不安を感じていました。

関係改善のために気を付けた事4つときっかけ
ただ隔離しているだけではもちろん良好な関係にはなりません。
そこで私が実践したのは4つ!
- お互いの匂いを交換
- とにかく先住猫優先
- たくさん遊んでストレス発散
- 対面時間を少しずつ増やす
お互いの匂いを交換
それぞれの匂いがついたおもちゃを交換し遊んでもらいました。
おもちゃは猫ちゃんにとって「楽しい」「うれしい」ものです。
好印象なものにすることで、相手の匂いも好印象になる!作戦です。
とにかく先住猫優先
ご飯や遊ぶ時間、毎晩の甘えんぼタイム。どんな時も細心の注意を払ってすべて先住猫が優先です。
焼きもちを焼いてしまったり、少しでも寂しい気持ちになってしまうと、「邪魔をする悪いやつ」扱いになってしまいますよね。
スキンシップの時間を大切にして、あなたのこと大好きだよ!とたくさん愛を伝えました。
たくさん遊んでストレス発散
やはり2匹とも新しい環境になりストレスを感じています。そのストレスが悪循環になってしまわないよう、今まで以上にたくさん遊びました。
もちろん遊ぶのは別々なので時間は必要になるのですが、とても必要な時間です。
対面時間を少しずつ増やす
まずはゲージ越しから初めて、徐々に対面時間を増やしていきましたが、時には外に出してみて、威嚇からの喧嘩で後戻りしてしまったこともありました。
喧嘩を始めてしまったら止めた方がよいです。猫の爪はとても鋭く、軽くパンチしただけでも傷になってしまう可能性もあるので猫同士の喧嘩はできるだけさせないでください。
喧嘩を止める際も、要注意。興奮している猫ちゃんを無理やり引き離そうとすれば、飼い主さんがケガをしてしまうこともあります。別のものに興味を持たせるなどして、引き離しましょう。
対面時間の後にはおやつをあげて、一緒に遊ぶこと=メリットがあると思わせましょう。
こうすることで少しずつですが威嚇せず、遠すぎず近すぎずの日々が続きました。

ボールのおもちゃを投げた事がきっかけで仲良しに!
少し威嚇しながらも対面時間を少しずつ増やしていったある日、何気なくボールをポイっと投げました。すると、2匹でボールを追いかけていき、その後そのボールで遊ぶように!
そしてたくさん遊びまわった後、ベッドで仲良く寝ていました。その時の写真がこちら。

正直、拍子抜けしました。が、やはり安心とこの可愛さでとても嬉しかったのを覚えています。
この日以降、たまに喧嘩することもありますが、寝食を共にしお互いを大切な仲間だと意識しています。
上下関係は一応、先住猫のアンチョビが上のようですが、年の差が2か月半しかなく、体格差もほぼないので特に気にしてなさそうに見えます。
多頭飼いで大変な事3つ
猫に囲まれて生活するのでとても幸せ!ですが、もちろん大変なことも多々あります。
特に大変だなと思っている3つをご紹介。
明け方のおいかけっこは本当にうるさい!!
猫ちゃん達の朝はとにかく早く、我が家では毎日AM4時頃から大運動会が開催されています。
ひどい時には夜中に遊びスイッチが入り、夜中ずっと走り回っていることも、、、
いわゆる「猫の大運動会」というやつです。
ゆっくり寝たいなー
なんて思っていてもドタバタ走り回り、時には私のお腹の上が運動会のコースになっていることも。もちろん元気なことはとても良いことですが。
人間だってゆっくり寝たいんだ!
自然と早起きになるのは猫ちゃん飼い主あるあるです。
かかるお金は2倍
2匹と一緒に暮らせば、当然かかるお金は2倍です。ご飯代、猫砂代、おもちゃ代と日常的にかかるものもありますし、ワクチンや健康診断などの病院代ももちろん2倍かかります。
また1匹が風邪をひいてしまうと、もう1匹にうつる可能性大!(我が家の場合は100%うつってます)
そうなるとどんどんかかるお金は増えていきます。
お世話にかかる時間も2倍
遊ぶ時間や、爪切り・毛づくろい、お風呂に入れるなどの時間も2倍かかります。猫ちゃんが健康に生きていくためには必要なことですが、飼い主さんの時間は奪われます。
日常のルーティーンになるまでは少し大変な思いをするでしょう。
狭い家では飼いにくい
私のプライベートな事ですが、多頭飼いを始めたころは当時お付き合いしていた方と同棲をしており、1LDKの広めの家に住んでいました。が、その後お別れすることになり、ただのアラサーOLは1K8畳の部屋に引っ越すことに。(まず「猫2匹飼育可」の物件を探すのに苦労しました)
部屋の半分以上は猫たちのものであふれています。(ご飯・給水器・トイレ・キャットタワー2個・爪とぎ兼猫ベッド)
おしゃれな部屋にしたいと思っても、猫用品ってちょっとダサいの多くないですか?笑
多頭飼いして良かった事4つ
ご飯をいっぱい食べてくれるように!

ウェットフードしか勝たん!!
と、我が家に来てから3か月の間、ウェットフード+お湯でふやかしたカリカリしか食べなかった先住猫アンチョビ。
いろいろな種類のキャットフードを試してみたものの全く食べてくれませんでした。
しかし2匹同じタイミングでカリカリを試しに出してみたところ、バジルを真似して食べるようになりました。
思ってもいなかった効果で心の中でガッツポーズ!
今やバジルのご飯を奪ってまで食べるようになりました。
(これはまた別の悩み…)
悩んでいた噛み癖がなくなった
序盤でお伝えしたアンチョビの噛み癖が解消!
バジルとじゃれあいをする中で、自分も噛まれることでその痛みを分かってくれたのはとてもよかったです。元々優しい性格のアンチョビ。他者の痛みも理解できるさらに素敵な猫ちゃんになれました。
2匹だけでも遊んでくれるので、みんなストレスフリー!
今までは私が家を空けているときはアンチョビはただ寝ているだけでしたが、今はペットカメラを見る限りバジルと2匹で遊んだり寝たりしているみたいです。
可愛さも2倍!いやそれ以上!!

兎にも角にも可愛いんです。
もちろん1匹でも可愛いですよね?なので単純計算で2倍だと思いきやそれ以上。2匹一緒に遊んだり寝たり毛づくろいしている姿は本当に愛おしいものです。
1匹だけの頃では知れなかった、アンチョビの「世話焼きしたい」というお姉さんっぽい行動や、意外と我が強く、我先にと寄ってくる姿を見れたこともよかったです。
まとめ
多頭飼いでの猫たちの相性は年齢差や性別、猫種によって様々です。
もちろん最初から上手くいく場合もあれば、我が家のように紆余曲折が必要なことも。仲良しになれず、ちょうど良い距離感を保って多頭飼いされているお家もあります。
安易に多頭飼いを考えてはいけませんが、多頭飼いによってこんなに幸せが訪れるんだと実感した私はやはり「多頭飼い 推奨派」です。
多頭飼いでも猫ちゃんと飼い主さんの「1対1のコミュニケーション」を大切にしてくださいね。
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